知的資産経営をどう活かすか

知的資産経営。人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド力などの目に見えない資産を活用して収益につなげる経営のことを言います。

知的資産経営を報告書としてまとめ、融資など資金調達をする場面で審査を通りやすくするために使われます。

品川支部の「知的資産経営研究会」のメンバーでもある私。東京都行政書士会による知的資産経営に関するシンポジウムが行われるというので、参加してきました。

 

基調講演やパネルディスカッションで感じたことは、知的資産経営の重要さは多くの人が気付いているということ。

だけど、そもそもの認知度がない。知的資産を可視化する基準もない。知的資産を正当に評価することができる人材も少ない。知的資産経営報告書を作成するにしても、労力、費用がかかる。それに見合うリターンはあるのか、まだわからない。

まだ知的資産経営は活かされていない。そう思いました。

では、今後どうしていくべきか。

当たり前ですけど、まず知的資産経営自体の知名度を上げること。これには私含めて多くの人が発信していくことが必要です。

そのうえで、知的資産経営が企業にとってなぜ有用なのか、説明できるようにすること。資金調達の分野だけだと、知的資産経営報告書を作成するコストとの比較をされてしまう恐れがあります。結果的に報告書を作成するコストの方がかかると判断されたら、知的資産経営がなされないことになってしまいます。

その点では、パネルディスカッションでの、ある企業の知的資産経営報告書を作成した行政書士と、その企業の話は参考になると思います。知的資産経営報告書を作成する過程で、会社の従業員の意識が変わっていい影響が出るかもしれない、というものです。

 

知的資産というのは、その企業の財産であるのは間違いありません。

だから、その財産を発掘し、適切に活用できるようにするべきです。

その適切な活用をどうやったらできるようになるか。

知的資産経営報告書を作成する行政書士としては、起業の強み、弱みをしっかりと見極め、報告書を作成したうえである程度の道筋を示さなければいけません。そのためには、企業と行政書士との間に信頼関係がひつようです。企業と寄り添って知的資産経営について考えなければなりません。

 

これから起業したい人。会社を成長させたい人。後継者のために会社を維持できる仕組みをつくりたい人。多くの人に、知的資産経営は有効だと思います。

そして、知的資産経営が必要な方の手助けができるよう、行政書士として努力していきます。