福岡ソフトバンクホークス日本一にみる開き直りの大切さ

前回の続きです。


物事を行うに当たって準備をすることは大切ですが、万全な準備ができたというのは多くありません。

また、どんなに準備をしたところで、想定していなかったことは起こり得ます。

そのため、準備をしたとしても、不安に思う人は多いです。

でも、不安があると、それに気を取られて仕事が手につかないなんてことも。

では、どうすればいいのでしょう。それは、思い切って開き直ればいいのです。


福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズを戦う前、秋山監督は選手たちにこう言ったそうです。

「日本シリーズはお祭りだ。自分をアピールするつもりで思い切ってやれ」

ホークスはペナントレース終盤、投打がかみ合わずに負けが込み、最終戦まで優勝がもつれるという苦しみを味わいました。また、クライマックスシリーズも最終戦までもつれ込みました。チーム状態に不安があったのは事実です。

でも、不安があるとマイナス面ばかり思っていては、次の勝負に負けてしまいます。

秋山監督が言った言葉は、選手たちの不安を和らげ、開き直させるのには効果的でした。

ですから、相手であるタイガースがふだんよりも硬くなってミスをしてしまったのとは対照的に、ホークスは積極的な走塁など活き活きとプレーをすることができ、日本一の座をつかみ取ることができたのだと思います。


開き直ることに関して注意してほしいのが、前提として、万全ではないにしても準備はしておくということです。何も準備をしてこなければ、開き直ったとしても、いい結果が出るわけないです。

もう一つ注意してほしいのが、しっかりと行動するということです。開き直って何もしないという人は少なからずいます。でも、それは開き直りではなく、諦めです。開き直りの本来の意味は、態度を改め真面目に対応することをいいます。自分の持っている力が足りないとしても、フルに使ってやってみる。それが開き直りなのです。


実行する前は成功するための準備をし、実行段階では開き直り思い切って行動する。

そのことを心掛けていきたいです。