日本野球史上最長の激闘

野球好きの私としては、この話題について触れないわけにはいきません。

 

全国高等学校軟式野球選手権全国大会準決勝、崇徳対中京。4日間、延長50回を戦い3対0。延長50回というのは、公式戦では日本野球史上最長の試合となります。しかも、49回までは両校無失点に抑えていたのだから、すごい試合です。

 

準決勝を勝った中京は、試合終了2時間後に始まった決勝で、疲れを見せず、いやむしろ勢いを増して、三浦学苑を相手に勝利。2年ぶりの全国制覇となりました。

中京の優勝の原動力となったのは、エースである松井投手。準決勝は50イニングを無失点、決勝もピンチを迎えた4回途中から登板し、無失点に抑える好リリーフ。しかも最後は6者連続奪三振という快投ぶりです。今大会の防御率は驚異の数字である0.12。75回3分の2を投げてわずか1失点というのは凄いの一言です。

だけど、中京が優勝したのは松井投手の力だけではありません。79イニングで僅か1失策という守備陣も忘れてはいけません。

みんなで守り抜いたから、優勝できたのです。

 

準決勝で敗れた崇徳。準決勝後に行われた決勝では中京のスタンドで応援するという、スポーツマンシップを見せてくれました。

それに、崇徳の石岡投手だって、49回までは無失点。50回で僅か3失点だから、素晴らしい投球だったのは間違いありません。

 

決勝で敗れて準優勝に終わった三浦学苑。三浦学苑も1回戦、2回戦ともに延長戦で1点リードされながら逆転サヨナラ勝ちをするという、最後まであきらめない素晴らしいチームだったのです。

決勝こそ雰囲気にのまれて負けてしまいましたが、立派な準優勝です。

 

他にも今大会では熱戦が多くありました。

特に8月26日に行われた4試合はすべて延長戦。それだけ球児たちの勝ちたいという思いが強かったのでしょう。

 

硬式の高校野球に比べると注目度で劣る軟式野球でしたが、これで少しは注目されるようになったかもしれません。

硬式だって、軟式だって、野球が好きだという球児の思いは同じ。

硬式だけでなく、軟式の高校球児も応援していきたいです。

 

語呂合わせですが、今日9月2日は「球(9)児(2)の日」ということができます。調べたら、制定されていないみたいですが…。